エコー検査で分かる胎児の状態

妊婦健診を受けている人にはなじみのあるエコー検査ですが、これは実際に胎児の様子を目視することにより、様々な情報を得ることができる貴重な手段です。親にとっても赤ちゃんの姿を目にすることで改めて妊娠の頼子美を実感できますが、それ以上に医師にとって重要なのが胎児の成長の度合いや先天異常の有無などです。

エコーでわかることといえば、胎児の頭囲や手足の長さ、身長などのほか、用水の量やへその緒・胎盤の異常、体の構造などです。妊婦健診では頭の大きさによって週数を判断したり、発育が順調かなどを確認するだけでなく、脳の大きさや心臓の動き、奇形なども確認しています。一般的に先天的な奇形の確率は3~5%程度といわれていますが、エコー検査ではその半分近くが見つかるといわれています。

この検査では、ダウン症などの症状が見つかることもありますので妊婦健診で非常に大切な役割を持っていますが、胎児の角度によっては検査でその特徴が認められないこともありますし、それほど重篤でない異常は見つけられないこともあります。

逆に、将来的に異常が発現する可能性はあるものの、健康に成長する可能性があるような状態を見つけたときに、両親が早まって中絶の選択を取ってしまうというケースもあります。

何事もなく成長するのが最も望ましいですが、異常が見つかった時には家族間でよく話し合い、主治医からも詳しい説明を聞いてその後の対策を検討しましょう。

近年では出生前の羊水検査でさらに詳しい先天性の異常を調べることもできますが、この検査で異常を発見したときには9割以上の妊婦が中絶を希望しており、命の選択についても議論がなされています。

いずれにしても、妊婦健診をきちんと受けることによって気持ちの準備もできますし、あらかじめその異常についての知識を得る時間も手に入りますので、妊婦健診だけでも必ず受けるようにしましょう。そして、主治医にもわからないことは質問しましょう。