高齢出産の胎児に対するリスク

一般的に高齢出産というのは、35歳で初めての出産をするケースを指しています。高齢になってからの妊娠というのはリスクが大きいといわれていますが、これは不妊の確率が高くなるというだけでなく、胎児に対してのリスクも含まれています。

胎児のリスクとしては、全ての妊娠の自然流産率が10~15%であるのに対し、高齢出産の場合には約20%まで確率が高くなるといわれています。もともと女性は生まれたときから一生分の卵子を持っており、それを順次排卵してくという体のつくりになっていますので、高齢になるほど卵子が老化していき、それに伴ってこういったリスクが増えるといわれています。

また、胎児にとっては先天異常の可能性が高くなるというリスクも存在しています。異常が見つかる確率は、20代で2%以下ですが35~39歳では2.02%、40歳以上では2.38%と年を重ねるごとに高くなっていることがわかります。中でも染色体異常であるダウン症などは特に発症率が高くなっており、20代の発生率が0.1%未満であるのに対し、35歳以降は0.3%、40歳以上になると1%にまで上がっています。

しかし、高齢になって妊娠すると必ずリスクがあるというわけではありません。若い年齢でもこういった胎児のリスクはありますし、妊娠中のつわりがひどかったり、妊娠中毒症になるなどのトラブルに見舞われたり、流産するケースは多々あります。

一方で、高齢出産の場合でも、始終調子の良い状態が続き、元気な赤ちゃんが生まれるということもたくさんあります。今は医学が進歩しており、妊娠中に気を付けるべきことの指導もきちんと受けることができますし、エコーや検査などで子供の様子をおなかの中にいる段階で知ることも可能です。

高齢になってから妊娠したときには、夫婦間での話し合いももちろん大切ですが、定期的な妊婦健診はきちんと受けて、主治医とも話し合いを密にして出産に備えましょう。