出産年齢による先天性異常の確率

胎児に先天異常がみられる確率というのは、一般的にそれほど高いものではありません。全体では4%程度といわれていますが、数年前には0.2%程度しかなかったことを考えると、かなり高い確率になってきたといわざるを得ません。原因は、不妊治療による影響のほか、高齢出産のリスクや現代の食生活などが考えられています。

胎児の先天異常を引き起こすものとしては、先天的には遺伝が大きいですが、後天的には薬や放射線や感染症などが大法的です。特に妊娠の初期はこれらの影響を受けやすく、中でも妊娠が発覚する4~7週あたりが特に影響を受けやすい時期といわれています。

薬の中では睡眠薬サリドマイドの影響がよく知られていますが、このほかにも強い薬は控えたほうが無難でしょう。また、ステロイド剤なども注意が必要ですし、基準以上のビタミン剤やカルシウムも胎児に悪影響を与える可能性が高いといわれていますので、サプリを利用する場合にも主治医や薬剤師に相談しましょう。

放射線では、レントゲンはそれほど影響がないため、妊婦健診でも検査を受けます。ただし、骨盤部のCT検査などは妊娠中に避けるようにしています。感染症では、風疹の検査が行われますが、そのほかにもトキソプラズマ、サイトメガロウイルス感染症、コクサッキーウイルス感染症、りんご病などは胎児の先天異常の可能性が高くなるものとして注意する必要があります。

風疹で発症する先天異常は、白内障や網膜症、先天性心疾患、低体重、心筋障害、溶血性貧血などの子供の一生を左右する病気であることもありますので、必ず予防接種を受けましょう。

また、高齢出産の場合、年を重ねるほどダウン症などの染色体異常の可能性が高まります。20代では0.01%程度の確率が、30代では0.3%、40代になると5%近くまで高まってきます。高齢になっての出産はリスクも大きくなりますので、信頼できる主治医ときちんと話し合いましょう。