胎児スクリーニング

胎児スクリーニングとは、超音波を使ってお腹の中の胎児の状態をチェックする検査のことをいいます。胎児スクリーニングを行う目的としてあるのは、胎児の発育の経過をみると同時に、羊水の量を確認したり、胎児に先天性異常がないかを確認する検査です。

先天性異常とは、自閉症やダウン症などの精神的な疾患であったり、臓器や四肢の欠陥などの異常がある状態をいいます。臓器への異常が多く見られることがあり、心臓に穴が開いていたり、心臓の一部が未熟な状態であるため、血液を送る機能が働いていないことがあります。

他にも、肺や消化器官などさまざまな場所に異常が見られることがあります。こういった障害は最悪の場合、産まれてきても死亡してしまうケースもあります。

しかし、胎児スクリーニングで検査を行うと、ある程度の障害や疾患は発見することができます。早い時期に発見することで、お腹の中にいる頃から治療することができます。また、産まれてからすぐに治療が必要になる場合でも、万全なサポートの環境も整えることができるのです。

高年齢出産などで、胎児に障害の不安がある方などには、胎児スクリーニング検査を行うことで、出産までを安心して過ごせるようにする役目もあります。

超音波検査は、妊娠20週目頃に行います。この時期ですと、胎児もある程度成長していて、細部までチェックすることができます。普段のエコー検査よりも細かなチェックを行いますので、1時間ほど時間がかかる場合もあります。ダウン症の症状や骨の発育、臓器の欠陥や異常など体全体を超音波でみて判断します。

しかし、超音波検査を行っても100%見極められるわけではなく、見つからない異常もあります。より精密な検査として、血液検査や羊水検査などもあります。これらは採取した細胞から染色体を見ることで異常を確認します。

血液検査や羊水検査は保険適用外ですので、費用がかかります。安心して出産するためにも、かかりつけの病院と相談して、納得の行く検査を行いましょう。